格安SIMは大手キャリアの回線を間借りする形でサービスを提供しています。
大手キャリアから乗り換える場合、これまで利用していた回線を利用している格安SIMを選択すると、使い勝手が大きく変わることなく快適に使えるでしょう。
しかし、大手キャリアの中でもドコモ回線を利用している格安SIMは非常に多いため、どれを選択すれば良いのか迷ってしまうかもしれません。
今回はドコモ回線でおすすめの格安SIMと特徴、メリットや注意点を紹介します。
ドコモ回線の格安SIMを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
格安SIMを選ぶ前に知っておきたいポイントは?
ここでは格安IMを選ぶ前に知っておきたいポイントを紹介します。
格安SIMは種類がかなり多いため、自分に最適なものを選択するのは簡単ではありません。
格安SIMを選択する場合、以下のポイントに気をつけつつ選定を進めましょう。
- 現在のデータ使用量
- 通話料金、時間
上記の2点は特に気をつけておきたいポイントになります。
現在のデータ使用量に関しては、毎月どの程度のデータ量を使用しているかで確認が可能です。
現在使用しているデータ量と同程度のデータが使えるプランを選択しておくと、毎月と変わらない程度のインターネット通信が楽しめるでしょう。
また、通話料金や時間に関しても気をつけておきたいポイントです。
大手キャリアよりも通話に関するオプションが少ない傾向にあるので、自分が通話する頻度や時間に合ったものを選択するのがおすすめです。
例えば毎月かなりの時間音声通話を楽しむ場合は通話かけ放題プランが用意されている格安SIMを、5分以下の通話が多いという場合は5分かけ放題プランが用意されている格安SIMを選択するのが良いでしょう。
契約後に後悔しないように自分の使い勝手に合っているものを適切に選択してください。
【料金で比較】ドコモ回線でおすすめの格安SIMはどこ?
料金で比較するおすすめの格安SIMはOCNモバイルONEになります。
大手企業として知られているOCNがサービスを提供しているため、安心感がある格安SIM事業者だといえるでしょう。
また、毎月のデータ使用量が1GB以下の場合、かなり安く利用できるでしょう。
- 550MB 550円
- 1GB770円
500MBであれば550円、1GBプランであれば770円で利用可能になります。
携帯電話でインターネットやスマホゲームなどをしない、またインターネット通信を楽しむ際には自宅でWi-Fiを使用しているという人が該当するでしょう。
また、データ量が足りなくなった場合、1GBあたり550円で追加できるので足りなくなってしまった場合も問題ありません。
毎月のスマホ料金をとにかく安く抑えたいと考える場合は、OCNモバイルONEを検討しましょう。
【速度で比較】ドコモ回線でおすすめの格安SIMはどこ?
通信速度が平均して速いのはIIJmioになります。
平均通信速度43.77Mbpsと、格安SIMとは思えないかなりの速度を誇ります。
格安SIMが遅くなりやすいとされている平日の昼や夕方の時間帯でも、30Mbps程度の速度が出て快適に使えているという意見も少なくありません。
通信速度が気になる、もしくはストレスなくインターネット通信を楽しみたい場合はIIJmioを検討しましょう。
【データ容量で比較】ドコモ回線でおすすめの格安SIMはどこ?
ここでは、毎月使用したいデータ量ごとにおすすめのドコモ回線を使用している格安SIMを紹介します。
自分が毎月どの程度のデータ量が必要なのかを確認し、最適なものを選択しましょう。
①毎月のデータ消費量が3GB以下の人におすすめの格安SIM
毎月3GB程度利用するのは一番利用者が多い層になります。
自宅で利用する際にはWi-Fiを活用し、外出先では簡単な調べ物やSNSなどしか利用しない場合の人が該当するでしょう。
毎月3GB程度利用する場合におすすめなのは、HISモバイルになります。
3GBプランの料金が790円とかなり安く設定されているので、かなり安く抑えられるでしょう。
②毎月のデータ消費量が10GB以下の人におすすめの格安SIM
毎月10GB程度利用する場合、外出先でも頻繁にネットや動画視聴をする人が該当するでしょう。
格安SIMの中でも容量が大きいプランに該当します。
そのため、10GBに対応している格安SIM事業者は多くありません。
毎月10GBのデータ消費量が10GB以下程度の人におすすめなのは、mineo(マイネオ)です。
高速通信容量が10GBのプランは1,958円で利用が可能になります。
他社と比較すると割安に設定されているので、10GB以下程度利用したい人はぜひ参考にしてください。
③毎月のデータ消費量が20GB前後の人におすすめの格安SIM
毎月のデータ量を20GB程度必要になるのは、自宅にWi-Fii環境がなくスマホを利用する頻度が高い人になります。
オンラインゲームや動画視聴などの重たい動作をWi-Fiなしで楽しむ場合も、20GBの大容量プランを選択しておくのが良いでしょう。
20GB前後利用する場合には、LIBMOがおすすめです。
LIBMOで20GBプランを申し込んだ場合、1,991円で利用可能です。
20GBプランを用意している格安SIMはあまり多くありませんが、中でも割安に設定されています。
20GB前後利用したいという場合は、LIBMOを検討しましょう。
【通話料金で比較】ドコモ回線でおすすめの格安SIMはどこ?
ここでは、ドコモ回線でおすすめの格安SIMを通話料で比較します。
格安SIMは大手キャリアよりも音声通話のプランが少ない傾向にあるので、音声通話の利用頻度が高い場合は注意しなければなりません。
音声通話の頻度が高いのにかけ放題などのパックが用意されていない格安SIM事業者を選択すると、通話料金が高額になりすぎる可能性があります。
音声通話の利用頻度が高い人は、以下で紹介しているおすすめの格安SIMを候補に入れて検討を進めましょう。
①30秒あたりの通話料金が安い格安SIM
通話の頻度が高いものの、かけ放題が必要なほどではないという場合は30秒あたりの料金が安い格安SIMを選択するのが良いでしょう。
音声通話に対応している格安SIMのなかで、特に30秒あたりの料金が安いのはHISモバイルです。
格安SIMの通話料は30秒あたり22円としているケースが一番多い中、HISモバイルは30秒あたり11円と半額に設定されています。
通話料を割り引く場合、専用アプリや同じ格安SIM同士ではないと割り引かれないなど条件が設けられているケースも少なくないでしょう。
しかし、HISモバイルは他社へ電話をかける際にも30秒11円で利用可能で、厳しい条件もありません。
30秒あたりの通話料金を条件なく安く利用したい場合は、HISモバイルを検討しましょう。
②通話かけ放題プラン
通話時間が長い、もしくは時間を気にせず通話を楽しみたい場合は、通話かけ放題プランが用意されている格安SIMを選択しましょう。
どれだけ話しても料金が変わらないので、安心して通話が楽しめます。
通話かけ放題プランが用意されている格安SIMの中でおすすめなのは、OCNモバイルONEになります。
OCNモバイルONEでは以下の通話オプションが用意されています。
- 10分かけ放題プラン月額935円
- トップ3かけ放題は935円
- 完全かけ放題は1,430円
10分以内の通話が多い場合は10分かけ放題を、3人以下の他人との通話がほとんどの場合はトップ3かけ放題を、いろいろな人と時間を気にせず話したい場合は完全かけ放題を選択しましょう。
ドコモ回線の格安SIMに乗り換えるメリットは?
ここではドコモ回線の格安SIMに乗り換えるメリットを紹介します。
以下で紹介している点を確認し、ドコモ回線の格安SIMが自分に合っているかどうかを判断しましょう。
とにかくスマホの月額料金が安くなる
格安SIMは大手キャリアと比較すると月額料金がかなり安く設定されています。
大手キャリアのスマホは月額料金6,000円程度が平均ですが、格安SIMの場合は1,500円が平均金額になります。
格安SIMに乗り換えた場合の月額料金は4分の1程度に抑えられるので、コストを意識する人に最適だといえるでしょう。
1人で乗り換える場合はもちろん、家族全員で乗り換えるとその分割引額は大きくなります。
ドコモ回線のスマホを利用している人で毎月の料金を安くしたいと考えている場合は、同じエリアを利用しているドコモ回線の格安SIMを検討しましょう。
ドコモと同じエリアに対応している
ドコモ回線の格安SIMはドコモと同じエリアで利用が可能です。
今までドコモスマホを利用していて快適に利用できていた場合は、ドコモ回線を使用している格安SIMを選択するのが良いでしょう。
使用感は変わらずに、月額料金だけが大幅に安くなるのでおすすめです。
また、ドコモ回線は大手キャリアの中でも最もエリアが広い回線になります。
地方に住んでおりエリアに不安があるという場合もドコモ回線を使用している格安SIMを選択するのが良いでしょう。
ドコモからの乗り換えならSIMロック解除が不要なケースがある
ドコモからの乗り換えであれば利用する回線が同じなので、SIMロックの解除が不要となる場合があります。
手続きの方法がよくわからないという場合はドコモの窓口で依頼することもできますが、手数料が3,300円かかるので注意が必要です。
ドコモを利用している人が格安SIMへ乗り換える場合、SIMロック解除の必要ないドコモ回線を使用した格安SIMを検討するのが良いでしょう。
ドコモ回線を使っている格安SIMは多いため選択肢が豊富
ドコモ回線を使用している格安SIMはかなり多い傾向にあります。
auやソフトバンクを使用している格安SIMよりも圧倒的に選択肢が多い傾向にあるので、豊富な選択肢から選択できるでしょう。
選択肢が豊富な場合、自分に最適なプランと出会いやすくなるので、より検討が進めやすくなります。
ドコモ回線を現在使用している場合、ドコモ回線の格安SIMへの乗り換えはあまり苦労せずに進められるでしょう。
ドコモ回線の格安SIMに乗り換える際の注意点は?
ここではドコモ回線の格安SIMに乗り換える際の注意点を紹介します。
ドコモ回線の格安SIMにはメリットだけでなく注意点も存在しています。
ドコモ回線の格安SIMを検討している場合、注意点にもしっかり目を通しておきましょう。
データ無制限のプランがない
ドコモ回線の格安SIMにはデータ無制限のプランがありません。
無制限で使いたいと考えている場合は注意が必要です。
しかし、ドコモ回線の格安SIMの中には20GB前後のデータ量に対応している事業者が多くあります。
そのため、毎月のデータ使用量が20GB以下であれば問題はありません。
オンラインゲームなどの重たい作業を頻繁にプレイしているなど以外であれば、多くの場合収まりきるかなりの大容量だといえるでしょう。
店舗でのサポートを受けられない・手続きがオンライン
店舗でのサポートを受けられない、手続きがオンラインのみの場合が多いという点は格安SIMならではの注意点になります。
チャットや電話でのサポートには多くの事業者が対応していますが、対面サポートに対応している事業者はまだ多くありません。
店舗で対面サポートを受けたいという場合は、自宅近くに格安SIMの店舗があるか確認し、該当したものを検討しましょう。
店舗でのサポートや手続きを希望している場合は、自宅近くに店舗を設けている格安SIMを選択するのがおすすめです。
キャリアメールが有料になる
格安SIMでキャリアメールをそのまま継続する場合、キャリアメール持ち運びオプションを利用する必要があります。
月額330円かかるサービスですが、メールアドレスが変わること無くそのまま利用できます。
メールアドレスが変わってしまうから乗り換えられなかったという人は、オプションの追加で解消できます。
乗り換えたことでメールアドレスが変わってしまっても問題がないという場合は、格安SIMに乗り換える前にフリーメールアドレスを取得しておきましょう。
光回線もセット割がある会社に乗り換えを検討するのがおすすめ
ドコモ回線の格安SIMの中には光回線とのセット割に対応している事業者が多くあります。
セット割に対応している光回線を契約すると、月額料金から毎月割り引かれるので、よりお得になるでしょう。
光回線を検討する場合、セット割に対応している事業者を選択するのがおすすめです。
ドコモ以外で購入したAndroid機種はプラチナバンドに対応しない
ドコモ以外で購入したAndroid機種はプラチナバンドに対応していません。
プラチナバンドに対応しない場合、電波が弱いなどのデメリットがあるので注意が必要です。
なお、iPhoneであればauやソフトバンクの端末だとしてもプラチナバンドに対応しているので気にしなくて大丈夫です。
ドコモ以外で購入したAndroid端末を利用する場合は、注意しましょう。
ドコモ回線の格安SIMに乗り換える手順は?
ここではドコモ回線の格安SIMに乗り換える手順を紹介します。
手順そのものは難しくありませんが、事前に確認しておくとスムーズに進められます。
以下の内容に目を通し、ドコモ回線の格安SIMへ乗り換える前に手順を確認しておきましょう
①SIMロックを解除しておく
SIMロックを解除しておきましょう。
ドコモからドコモ回線のSIMへ乗り換える場合、ほとんどSIMロックの解除は必要ありません。
しかし、解除しておくことで乗り換え先の幅がさらに広がります。
WEBから自分で解除する場合には手数料がかからないので、対応しておきましょう。
②MNP予約番号を取得する
電話番号を変えずにそのまま利用したい場合は、MNP予約番号の発行が必要になります。
MNP予約番号を取得せずに進めてしまうと電話番号が変わってしまうので注意しなければなりません。
電話番号を今のまま変えたくない場合は、申し込み前にMNP予約番号を取得しておきましょう。
③乗り換えたい格安SIMに申し込む
乗り換えたい格安SIMに申し込みましょう。
このタイミングで氏名や住所の入力、プラン選択や支払いに使うクレジットカード情報の入力などが必要になります。
入力に必要なものがある場合は、手元に用意しておくとスムーズです。
格安SIMを申し込んだらSIMカードが手元に届くまで待ちましょう。
④SIMカードを差し替える
SIMカードが手元に届いたら、SIMカードを差し替えましょう。
SIMカードはかなり小さく軽いものなので、破損など内容に扱いには注意が必要です。
⑤APN設定をして開通完了
SIMカードを差し替えたらAPN設定をしましょう。
プロファイルをインストールし初期設定を完了させます。
ここまで進めたら、ドコモ回線を使用している格安SIMへの乗り換えは完了になります。
au・ソフトバンク回線でおすすめの格安SIMは?
au・ソフトバンク回線でおすすめの格安SIMはmineo(マイネオ)になります。
ドコモやau、ソフトバンクの3キャリアに対応している格安SIMで、サービスの質はもちろん通信品質に関しても高い評価を獲得しています。
料金も比較的安く設定されているので、コスト面からみても非常に優秀です。
au・ソフトバンク回線の格安SIMへ乗り換えるのであればminoeを検討しましょう。
ドコモ回線の格安SIMでよくある質問は?
ここではドコモ回線の格安SIMに関するよくある質問を紹介します。
疑問点や不明な点が解消する可能性があるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
以下の内容を確認し、検討を進めてください。
Q:ドコモの回線と何が違う?
ドコモ回線を使用している格安SIMは、ドコモ回線を間借りする形でサービスを運営しているので、基本的にはあまり変わりません。
違いとしてあげられるのは、時間帯によって遅くなる場合があるという点のみになります。
時間帯によって遅くなるといっても、SNSやインターネット検索程度の軽微なものであれば影響を感じない場合がほとんどでしょう。
速度の遅延が気になる場合は、重たい作業を避ける、もしくは接続する時間帯をずらすなどして対策しましょう。
Q:今使っているスマホ・iphoneはそのまま使える?
現在使用しているスマホやiPhoneはそのまま利用可能です。
格安SIMに変えたとしても必ずスマホを買い変えなければならないというわけではありません。
コストが抑えられるので、現在利用しているスマホがまだ使える状態であればそのまま継続して利用しましょう。
Q:eSIMに対応しているドコモ回線の格安SIMはある?
eSIMに対応しているドコモの格安SIMは、まだ少ないものの存在しています。
eSIMに対応している端末を持っているのであれば、即日開通が可能なeSIMを利用するのがおすすめです。
代表的な事業者は以下になります。
- UQモバイル
- Y!mobile
- LINEMO(ラインモ)
上記以外にもeSIMに対応している事業者はもちろんあります。
eSIMに対応する格安SIMは増加傾向にあるので、今後の展開に期待しましょう。
まとめ:ドコモ回線の格安SIMは安くてプランも豊富!
ドコモ回線の格安SIMは格安SIM事業者数が多くプランも豊富なので、迷ってしまうケースも少なくありません。
料金が安く設定されているところが多いという点もドコモ回線の格安SIMの特徴だといえるでしょう。
ドコモ回線の格安SIMを少しでもお得に利用するために、自分に合っているものを適切に選択してください。